【低評価を覆した男たち】我が道行く森本貴幸、子どもの頃から大物エピソード満載

過去もっとも、日本代表への期待感が薄かった大会ともいえた2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。なぜこの時の日本代表は、前評判を覆し16強という結果を残すことができたのか。同大会前に代表23選手を扱った連載「奇跡に挑む者たち」を復刻掲載。彼らのルーツに、ブレイクスルーを成し遂げるヒントが隠されている。FW森本貴幸編。(2010年5月24日紙面より 所属、年齢など当時)

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<2010南アW杯 FW森本貴幸編>

FW森本貴幸(22)のずぶとい神経は、子供のころに培われた。昨年10月の日本代表初陣では、いきなり練習の集合時間に遅刻。岡田監督や先輩選手を驚かせたが、マイペースぶりは「自分」を確立した小学生時代にルーツがあった。人一倍早熟だったために、早くから自我に目覚めた森本。神奈川県川崎市の津田山FCで一緒にボールを蹴った小中学校の同級生、伊藤裕也さん(21)が、その素顔を語った。