【辰吉丈一郎〈ザ・自伝4〉】プロ2戦目は「世紀の番狂わせ」タイソンの前座

50歳を過ぎた今でも現役にこだわり、「職業・ボクサー」としてトレーニングを続けている辰吉丈一郎。波瀾(はらん)万丈の半生を「浪速のジョー」自らが14年に振り返りました。全10回連載の第4回。(2014年3月23日紙面より。所属、年齢など当時)

ボクシング

辰吉 自分のこれまでの時々で大切な人と出会った。その人たちがボクを助けてくれた。父ちゃん、中学校の担任の依田先生、1988年(昭63)の初めごろかな、職もなくブラブラしているときに入った喫茶店の娘で、手伝いをしていた徳丸るみという女性もそうだった。後の嫁はんだけど、るみもまたボクのターニングポイントで味方をしてくれた人やった。