【辰吉丈一郎〈ザ・自伝3〉】ある日、嫁になる4歳上のるみと出会った

50歳を過ぎた今でも現役にこだわり、「職業・ボクサー」としてトレーニングを続けている辰吉丈一郎。波瀾(はらん)万丈の半生を「浪速のジョー」自らが14年に振り返りました。全10回連載の第3回。(2014年3月22日紙面より。所属、年齢など当時)

ボクシング

辰吉 1986年(昭61)の3月やった。中学卒業が迫り、誰もが進路を決める。ほとんどが高校に進学する時代だったけど、ボクにそんな気持ちはさらさらない。でも、自分の将来を意識しだした時に、依田先生が「辰吉、ボクシングやってみたらどうや」と言うてくれた。