【闘魂の実像:新日本編15】1歩踏み出す勇気を持つ、それが猪木イズム〈全45回〉

アントニオ猪木さんが2022年10月1日午前7時40分、心不全のため都内の自宅で亡くなった。79歳だった。日刊スポーツでは06年に行った計8時間に及ぶロングインタビューをもとに45回の連載を掲載した。そこで綴られた波瀾万丈の人生を「闘魂の実像」と題して再録する。第3章「新日本プロレス編」の第15回。(敬称略)

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アントニオ猪木は07年2月20日に64歳になる。現役引退から8年がすぎた。しかし、その人気はいまだ衰えていない。商標登録された「1、2、3、ダッー」は大衆に支持され、闘魂を注入する「猪木ビンタ」も流行した。現在も格闘技の大会プロデュースに走り回り、休日もない。

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田口潤Jun Taguchi

入社以来、スポーツ部では、五輪競技、相撲、サッカー、プロレス、格闘技、ボクシング、ゴルフを担当。五輪は98年長野、04年アテネ、14年ソチ、16年リオデジャネイロ大会を取材。
プロレス取材は05年で、新日本の暗黒時代だった。