【闘魂の実像:全45回】「おまえはいいよな。好き勝手できて」が最後〈馬場編15〉

アントニオ猪木さんが2022年10月1日午前7時40分、心不全のため都内の自宅で亡くなった。79歳だった。日刊スポーツでは06年に行った計8時間に及ぶロングインタビューをもとに45回の連載を掲載した。そこで綴られた波瀾万丈の人生を「闘魂の実像」と題して再録する。第1章「ジャイアント馬場編」の最終回。(敬称略)

プロレス

〈第1章・最終回(全45回)〉

日本のプロレス界を二分した宿命のライバル史は、21世紀を前に唐突に幕を下ろした。98年(平10)4月4日、体力の限界を悟ったアントニオ猪木は、新日本の東京ドーム大会で引退した。55歳になっていた。それからわずか9カ月後の99年1月31日、還暦後も現役を続けていたジャイアント馬場が肝不全で急逝した。61歳だった。

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スポーツ

田口潤Jun Taguchi

入社以来、スポーツ部では、五輪競技、相撲、サッカー、プロレス、格闘技、ボクシング、ゴルフを担当。五輪は98年長野、04年アテネ、14年ソチ、16年リオデジャネイロ大会を取材。
プロレス取材は05年で、新日本の暗黒時代だった。