【J3鹿児島】ウミガメJリーガーの挑戦! 桜島を背に個性大爆発/九州漫遊記

Jリーグ発足から30周年。全国津々浦々まで広がったクラブは「60」を数える。九州にも9クラブが存在。J1からJ3まで地元に密着した特色豊かなクラブがある。九州生まれ、九州育ち、九州在住の記者が「九州Jクラブ漫遊記」と題して、知られざるクラブの魅力を紹介する。第1回は、クラブハウスでウミガメがふ化するJ3鹿児島。

サッカー

■23年九州サッカー協会管内のJクラブ■

【J1=2チーム】

サガン鳥栖、アビスパ福岡

【J2=3チーム】

大分トリニータ、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本

【J3=4チーム】

ギラヴァンツ北九州、鹿児島ユナイテッドFC、テゲバジャーロ宮崎、FC琉球

鹿児島の選手らに見守られ、アカウミガメの子供は海に帰ったⓒKAGOSHIMA UNITED FC

鹿児島の選手らに見守られ、アカウミガメの子供は海に帰ったⓒKAGOSHIMA UNITED FC

練習場から歩いて行ける大丸海岸が産卵地

鹿児島には、ウミガメが産卵に来る環境づくりに関わる心優しき“ウミガメJリーガー”がいる。

J3鹿児島ユナイテッドFCは、昨年からJリーグクラブとしては珍しく、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵を手助けしている。

広報の久保尚子さんは「今後も清掃活動を続け、ウミガメが(産卵に)来る環境をつくっていきたい。卵も状況を見て、お預かりできたら」と話して、今年も続ける予定だ。

21年10月から練習で使用する鹿児島市内のエリアは、旧・喜入(きいれ)町だった。石油備蓄基地近くにあるサッカー専用練習場が、アカウミガメが産卵に来る大丸海岸に歩いて行ける距離にある縁もあり、昨年からクラブを挙げて海洋保護活動にも取り組み始めた。

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