【カズの挑戦】ポルトガルでの日々を一人語り…新たな仲間、試合への準備、今の心境

日本サッカー界のレジェンド「キング・カズ」こと、三浦知良がポルトガル2部オリベイレンセで奮闘中だ。所属元の横浜FCからの期限付き移籍で、今年6月まで在籍している。2月26日で56歳を迎えたが、今なおそのチャレンジ精神は旺盛だ。チームに合流してから1カ月が過ぎ、公式戦のベンチ入りはないが多くの刺激を受けている。自身を取り巻く現状、日本と現地とのサッカー観の違いなど、世界のサッカーを知り尽くすカズが余すことなく語った。

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56歳の誕生日を迎えたオリベイレンセのカズ(中央)は黙々とランニング(ヤナガワゴーッ!氏撮影)

56歳の誕生日を迎えたオリベイレンセのカズ(中央)は黙々とランニング(ヤナガワゴーッ!氏撮影)

■欧州特有の粘土状のピッチに苦労

個人としては非常に厳しい戦いですけど、ベンチ入りして1分でも、少しでも長くピッチに立てるように頑張りたい。

その中でやはり自分が勝利に貢献できるような内容、プレーをして、チームを何とか勝たす方向に、自分自身の力で勝利を1つでも持ってこれたらいいなって。そういうことを目標に6月までやりたいなと思っています。

ワクワク感はあります。実際自分が練習に参加して、やはり個々の能力というものはすごく高いですし、フィジカル的にも強いし、激しいし、強いし。そういう意味で練習1つ1つのインテンシティー(プレーの強さや激しさ)も高いので、やっぱりかなり大変だなっていうふうに実感しています。

こちらの練習場のグラウンドがまた、独特のぬかるみって言ったらいいんですかね、粘土状だったり。イタリアでもクロアチアでも経験していたことなんですけど、もうそれは自分が20代、30代の時のことなので。やはり僕も日本の練習場、日本の芝生に慣れていたので苦労しています。

ヨーロッパのグラウンドは若い時、苦にしてなかった。どちらかというと柔らかさがすごい好き。今でも好きなんですけど、やっぱ体の方がそれについていけてないというか、ちょっとした筋肉系の疲労感だったり炎症だったり。

肉離れとかそういうことではなくて、細かい小さな問題がたびたび起こってるというかね。それによって、コンディションを上げきれないでいるっていうのが現状ですね。

そのへんはグラウンドだけのせいなのかっていうのは、はっきりとはわからないですけど、そういう問題も今起こってます。

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