【西村優菜編〈1〉女子ゴルフを追う】言葉と写真で振り返る、楽あれば苦ありの開幕戦
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の2023年ツアーが沖縄から始まった。今や隆盛を誇る女子ゴルフ界。レギュラーツアーは38試合を数え、下部ツアーなども含めた公式大会の賞金総額は史上初めて50億円を突破する。昨年、史上最年少の21歳103日で年間女王に輝いた山下美夢有を筆頭に、若い世代には多くの逸材がそろっている。昨季2勝でメルセデスランク5位、今季から米女子ツアーに本格参戦する西村優菜(22=スターツ)もその1人だ。その西村を手始めに、人気と実力を兼ね備えた女子プロたちの姿を、23年の国内ツアーを通して追っていく。
ゴルフ
〈ダイキン・オーキッド・レディース編/3月2~5日〉
沖縄・琉球GCで行われたダイキン・オーキッド・レディース(3月2~5日)。新たな挑戦の場として米女子ツアーを見据える西村は、通算3アンダーの285で9位に入った。
今後への試金石としたい23年初戦。自己採点は「60点」と辛めだったが、次へつながる収穫はあった。西村の言葉をもとに、その戦いぶりを振り返る。
2月28日、大会開幕を前にした公式練習後の会見に臨み、心境やオフに着手したスイング改造など現状を洗いざらいにした。
「独特な緊張感があって、楽しみ半分、不安半分です。長期的に先のことを考えてスイング改造に取り組みましたが、完成度がまだ50%。不安要素はあります」
そしてスイング改造について具体的に明かした。
「インパクトに入る前、ダウンスイングの時にひざが左に流れる癖があって、その量がすごく多い。手首で調子を取ってしまうところあったので、体全体で調子を取れるようにと。見た目ではあまり分からないですが、自分の感覚では結構大きなチェンジ。2、3年後も見据えながら変えました」
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愛知県名古屋市生まれ。98年入社。経理部を経て02年に文化社会部。
芸能担当として15年以上、音楽、映画、テレビと全担当を経験。音楽担当時代、08年から16年1月のSMAP解散騒動直後までジャニーズ担当。
19年2月から社会担当として事件、政治、東京五輪を取材。
21年4月にスポーツ部。同年11月からゴルフ担当。22年春から本格的にツアー取材を行う。同年夏スコットランド選手権で古江彩佳の米ツアー初Vを取材。