箱根戦線ザワつかせた衝撃走!東農大スーパー1年生前田和摩に聞いた/全日本駅伝予選

今秋11月5日の全日本大学駅伝(愛知・名古屋市~三重・伊勢市)出場を懸けた関東学連の予選会が17日、神奈川・相模原ギオンスタジアムで行われました。

東京農業大(東農大)は5位に食い込み、09年以来、14大会ぶり20度目の本大会出場を決めました。その立役者となったのが、1年生の前田和摩選手(兵庫・報徳学園出身)です。

各チームの代表8人が、2人ずつ4組のタイムレース(1万メートル)に臨み、合計タイム上位7チームが伊勢路への切符を手にするルールのもと、東農大は12位で最終4組へ。7位の東京国際大とは約46秒差がありましたが、前田選手が28分3秒51で3位に入り、一気に5位へと押し上げました。

このタイムはU20(20歳以下)歴代2位の好記録。自身初の1万メートルのレースで大仕事をやってのけたルーキーの取材コメントを、「前田和摩の言葉」としてお届けします。

陸上

〈6月17日全日本大学駅伝予選会@相模原ギオンスタジアム〉

報徳出身、昨年インハイ5000M日本人トップ

前田和摩(まえだ・かずま)

兵庫・報徳学園高で本格的に陸上競技を開始。22年全国高校総体(インターハイ)男子5000メートルで日本人トップの4位。23年1月の全国都道府県対抗駅伝は5区2位。同5月の関東インカレ男子2部5000メートルは4位。自己ベストは1500メートルが3分52秒23、5000メートルが13分56秒65。国際食料情報学部食料環境経済学科1年。

留学生を従え、終盤一時トップを走った前田(ゼッケン34)。東農大の本大会出場に大きく貢献した。右の2選手は周回遅れ

留学生を従え、終盤一時トップを走った前田(ゼッケン34)。東農大の本大会出場に大きく貢献した。右の2選手は周回遅れ

U20歴代2位の28分3秒51で日本人トップ
最終組で46秒差を逆転、母校を14大会ぶり伊勢路導く

――レースを振り返ってどうですか

前田 思い切った判断をできたことが、今日の結果につながったのかなと思います。集団が分かれた時に、日本人の集団の中に残るのではなくて、思い切って前の留学生の集団についていって、その判断がよかったのかなと思います。

――最初からついていこうと思っていましたか

前田 今日はとにかく日本人1位の選手を見ながら走って、チャンスがあればどんどん前に、日本人1位を狙いながらというレースでした。

――残り3000メートルくらいから1人になりましたが、その後はどんな思いで走っていましたか

前田 ここまで来たら最後まで行くしかないと。向こうのコーナーで(小指徹)監督やコーチがいたんですけど、そこで「行くぞ!」と声をかけてもらって。向こうでは、農大の応援が聞こえてきて、そこに背中を押されたのかなと思いました。

――ラスト1周で前へ出ました

前田 関カレの時は前へ出ずに、結局そのままスパートで負けて終わってしまったので、そこで後悔するくらいだったら、思い切って前へと。1回やってみないと分からないので。つぶれてもいいから、前へ行って勝負しようと思いました。

――初の1万メートルのレースでもありました

前田 そうですね。今までやってきたことがちゃんと100%出せたかなと思うので、今日の僕は自分に100点をあげれます。

――タイム(28分3秒51)はどう振り返りますか

本文残り72% (2373文字/3294文字)