【150秒の青春】日本一へ~梅花女子大チアに生きる日本女子フィギュア先駆者の教え

梅花女子大RAIDERSが、2019年以来の日本一を目指す。チアリーディングのジャパンカップ日本選手権は29日から4日間、国立代々木第一体育館で行われる。ディビジョン1大学部門は帝京大Buffalosが2連覇中。強さと美しさを兼ね備えるRAIDERSが大学女王に返り咲くことができるか―。16人全員の思いを伝える。(敬称略)

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ジャパンカップ29日開幕

2024年6月16日、関西選手権大会・自由演技競技ディビジョン1大学の部で優勝した梅花女子大の演技(撮影・上山淳一)

2024年6月16日、関西選手権大会・自由演技競技ディビジョン1大学の部で優勝した梅花女子大の演技(撮影・上山淳一)

【15年以降のジャパンカップ成績(Div1大学部門)】


優勝準優勝
15日本文理大帝京大
16日本文理大梅花女子大
17梅花女子大日本文理大
18日本文理大梅花女子大
19梅花女子大帝京大
20帝京大日体大
21日体大日本文理大
22帝京大日本文理大
23帝京大梅花女子大

あのヒトラーが注目した
三浦顧問の叔母稲田悦子

緩やかな坂を上って学内に入ると、大きな声が響いていた。

ジャパンカップに向け、泊まり込みでの合宿があった最初の日。

演技をしては全員で集まり、映像を確認しながら細かい部分まで修正をしていく。

片隅で水分補給をしている時でさえ、彼女たちの表情は真剣だった。

もうすぐ、目指してきた大会が始まる。

どうしても勝ちたい-。

再び、日本一に-。

その思いが、練習を見ているだけで伝わってくる。

1992年の創部から指導にあたっている名誉顧問の三浦恵子はこう話していた。

「まだ、できていないところがあってね。1つミスが出ると、それが続いてしまう。『これで行ける』と思っても、本当に自信が芽生えるまでやらないと、本番になったらまたミスが出てしまうものなんです」

三浦の叔母は日本女子フィギュアスケートの先駆者で、1936年(昭11)ドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘン五輪日本代表の稲田悦子。

演技する稲田悦子(1950年12月27日)日刊スポーツ50年史

演技する稲田悦子(1950年12月27日)日刊スポーツ50年史

戦前の冬季五輪に出場した日本唯一の女子選手であり、12歳0カ月での出場は今も最年少記録として刻まれている。

開会式で入場行進する際、ひときわ小さな選手を見つけたヒトラーが「あの子は何をしにここに来たのだ?」と漏らしたという逸話が残っている。

そんな稲田の影響もあって幼少時代、三浦もフィギュアをしていた。

女子フィギュア界の先駆者からの教えは、チアリーディングを指導する今も、生きている。

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スポーツ

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。