【150秒の青春】今年も1400人が感動した優勝報告会~箕面自由学園Vの軌跡
チアリーディングのジャパンカップで5連覇を達成した箕面自由学園GOLDENBEARSの優勝報告会が11月6日に盛大に行われました。集まった1400人が感動した日本一にたどり着くまでの舞台裏を紹介します。
その他スポーツ
~毎週火曜掲載のチアマガジン~
弱い自分に泣いた
魔法が使えるまで
今年もまたGOLDENBEARSは高校生チアの頂点に立った。
疑問に思うことがある。
才能ある選手ばかりが集まっているのだろうか。
なぜ、こんなにも強いのだろうか。
彼女たちは天才ではなかった。
超満員の会場で開かれた優勝報告会が終わり、しばらくたったある日。
部員の1人が漏らした言葉があった。
「本当は怖かったです」
それが偽りのない本心だった。
怖くて、怖くて、仕方がない。
時には逃げ出したくなった日もあった。
あんなに得意だった笑顔もいつしか消えた。
自分ができなければ、チームの連覇を止めてしまうから。
そんな時、コーチが声をかけてくれた。
「笑ってんのが、あんたの取りえやで。笑っている方がいいよ!」
それは、とっても温かくて、優しい声で、勇気をもらった気がした。
そうだ。
この子たちは天才でも、最初から魔法が使えたわけでもないんだ。
諦めないから日本一になれた。
報われるまでの努力を重ねてきたから、勝てたのだ。
誰だって「弱さ」はある。
普通の高校生が、諦めず、目指し続けてきた頂をつかむまでの軌跡を、描くことにしよう。
本文残り87% (3590文字/4140文字)

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。