【150秒の青春】梅花高トリプル3基成功で日本一!1年前断念、夏失敗~高校選手権

<チアリーディング・第35回全日本高校選手権大会>◇最終日◇26日◇東京・代々木第一体育館

梅花高RAIDERSが磨き上げてきた大技を決めて女王に返り咲いた。高校生では史上初となるトリプル3基を成功させ、2018年度以来のディビジョン1を制覇。その背景には、血と汗のにじむ努力の結晶があった。2位如水館(広島)、大会3連覇を狙った箕面自由学園(大阪)は3位に終わった。

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~毎週火曜掲載のチアマガジン~

如水館、箕面自由学園も掲載予定

全日本中学高校選手権の情報満載

【目次】

★梅花高RAIDERS優勝への軌跡

★RAIDERS日本一の16人の言葉

★中学は堺MARINEが3大会ぶりV

★伊豆の国は未来につながる4位

全日本中学選手権を制した堺MARINE

全日本中学選手権を制した堺MARINE

1年かけ芽生えた覚悟~RAIDERSの軌跡

あの技だ。

この大舞台で披露するために、この1年間はあったんだ。

もう大丈夫。

何百回、いや何千回も繰り返してきたのだから。

体に染みついている。

私たちならできる-。

輝くマットに立った瞬間、彼女たちの表情は夏とは違っていた。

仲間の声援を受けながらマットへ向かう梅花高(撮影・たえ見朱実)

仲間の声援を受けながらマットへ向かう梅花高(撮影・たえ見朱実)

直前までぎりぎりで仕上げたのではなかった。

長い時間をかけて、確固たる決意が芽生えるまで、やってきた。

振り返れば、ここまで長かった。

大会を目前に控え、大技のトリプル3基のうち1基を断念したのは1年前のことだった。

「やらせてください」-

どんなに頼んでも、コーチたちの決断は変わらなかった。

選手だけではない。コーチも苦しかったに違いない。

チアリーディングは難易度が高くなれば、リスクが増える。

華やかに見える競技だが、その本質は危険と隣り合わせでもある。

完成度が低いまま送り出すことは、生徒を危険にさらすことになりかねない。

「悩みました。本当はチャレンジさせてあげたかった」

熨斗香里監督がそう漏らした言葉は印象的だった。

そして、ようやく完成度が上がってきた昨年の夏。

ジャパンカップでトリプルに挑戦し、準決勝を首位通過。

迎えた決勝、左側の1基が一度は決まったかに見えたが、崩れ落ちてしまう。

結果は3位。絶望を味わった。

あの悔しさがあったから這い上がることができた。

梅花高RAIDERSが日本一に返り咲くまでの軌跡を描く。

ディビジョン1を制し笑顔を見せる梅花高のメンバー(撮影・たえ見朱実)

ディビジョン1を制し笑顔を見せる梅花高のメンバー(撮影・たえ見朱実)

全日本高校選手権・自由演技競技ディビジョン1上位成績

1位 梅花高(272・5)

2位 如水館(255・0)

3位 箕面自由学園(254・0)

4位 目白研心(216・0)

5位 千葉明徳(215・5)

6位 横浜女学院(207・0)

7位 広尾学園(205・0)

8位大産大付、9位東京高、10位福岡大大濠、11位武蔵越生、12位愛工大名電、13位国士舘高、日大高、15位広島県瀬戸内高、16位都立雪谷高、17位神奈川県立住吉高、18位清林館、19位法政第二、20位相模女子大高

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益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。