【異色の経歴を持つ新弟子】「支点、力点、作用点…物理学は相撲の役にも立つのでは」
異色の経歴を持つ力士の誕生が近づいています。大相撲の春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)でのデビューを目指す今田光星(24=音羽山)は、元幕内安芸乃州の長男。とはいえ相撲経験はなく、これまで柔道で活躍してきました。東京・安田学園高卒業後に渡米し、ネバダ州立大で宇宙工学を専攻。宇宙ロケットの製造にかかわることを目指しつつ、22年には柔道の全米オープン制覇。しかし、ある人物の死をきっかけに、大相撲への挑戦を決意。休学届けを提出して帰国し、音羽山に入門。2月12日には両国国技館で実施された新弟子運動能力検査を合格しました。今後は3月1日の新弟子検査を経て、春場所で初土俵の見込みです。
新弟子運動能力検査合格直後に囲み取材に応じた今田は、異例の挑戦に至った経緯についてたっぷり語ってくれました。
大相撲
目標は関取在位10年以上
―きょうの検査に向けて特別な準備は
何もしてないです。普段から稽古や運動をしているので、もうそのまんまの体でやれればと。
―合格となり、まずは一段階をパスしました
やっと、第1ステップを踏めたなという感じです。
―ハンドボール投げや50メートル走、反復横跳びなど、この日の検査は7項目
自分の感覚としては、なんか「カラテ・キッド」(邦題「ベスト・キッド」)みたいな感覚で、何をやってるのかわからないまま必死だったというか…。なんて言うか、カラテ・キッドも、試合に出るまでは師匠についていって、まねしてやってみたいな感じだったので。今日の僕も、これがいつか役に立つんだろうなという気持ちでした。
―50メートルのタイムは7秒62
7秒62だったんですか? タイムはちょっと聞いていなくて。最初にちょっと滑っちゃって、「ああ、滑った」と思いながら追い上げていきました。50メートル走なんてもう、何年ぶりとかなんで。でも自分、以前は9秒台だったと覚えているので、こんなに速くなったんだと。
―陸上とかは
あんまりやったことはなかったですね。走るのはあまり好きではなくて。
―検査を担当した審判部の藤島親方(元大関武双山)に声をかけられていました
「けがをするなよ、ここでけがしたら意味がないから」とおっしゃっていただきました。
―今朝の身長、体重は
173・5センチでした。体重は120キロ。自分の体と相談しながら、もう10キロとか20キロぐらい増やしていければいいんですかね。
―力士としての目標は
関取で在位10年以上というのを目標にしています。番付は大関まで行きたい。あと、自分は柔道をやってきたんで、優勝っていうのにやっぱり目がいきますね。優勝したいです。各段全部で優勝。そのぐらいの勢いでやりたいです。
―お父さんからは相撲の指導は
特にないです。父は無口なほうなんで。「けがしないように頑張れ」ぐらい。いろいろ言ってもらって分かるような経験も自分にはまだないですし。
―相撲転向を伝えたときには
驚いていました。それまでそういうことを言ったことはなかったですし。
―入らないか、と言われたことは
まったくなかったです。
―いつ頃に決めて、いつ頃に伝えたんですか
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