【新入幕安青錦 会見全文】「番付を自分が見るより先に、お父さんからLINEが」

日本相撲協会は2月25日、大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付を発表しました。同日にはウクライナ出身の新入幕安青錦(20=安治川)が師匠の安治川親方(元関脇安美錦)とともに、宿舎がある大阪府松原市内で記者会見。番付表を手に、抱負や母国への思いを語りました。

大相撲

「土俵のうえでは戦うしかないので」

―安青錦関の新入幕の番付発表会見を始めさせていただきます。まずは関取、おめでとうございます

安青錦ありがとうございます。

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方(元関脇安美錦)とともに新しい番付を指さす(撮影・西尾就之)

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方(元関脇安美錦)とともに新しい番付を指さす(撮影・西尾就之)

―いま番付をずっと見ていましたが、どんな思いですか

安青錦自分の名前が大きくなっているなと。これを見てうれしかったです。

―あらためて新入幕、幕内という地位についてどうお感じでしょう

安青錦そうですね。やっぱりみんながひとまず目指してるところなんで。そこは上がれてうれしい気持ちもありますけど、やっぱり(最終的に)目指すところじゃないんで。これからという気持ちでやっていきたいです。

―新十両の時も早い出世でご自身も驚いていた。今回の9場所での入幕については

安青錦特に自分はあまり意識しないんで。親方の言うことをしっかり聞いてやってきただけなんで。そこはあんまり意識しなかったです。

―歴代最速の昇進となります(年6場所制が定着した昭和33年以降、幕下付け出しを除く)

安青錦いや、自分ではあんまり…。速いなとは思うんですが、やっぱりこれからじゃないですか。

―幕内になるうえで、何が自分の力になったのでしょう

安青錦親方の教えだと思います。

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方とともに笑顔で会見に臨む(撮影・西尾就之)

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方とともに笑顔で会見に臨む(撮影・西尾就之)

―とくに自分で、このあたりに力がついてきたというのは

安青錦それは自分ではあんまりわからないんですけど、自分ではまだ足りないところだらけなんで。これからもっと体作らないといけないし。でも精神的にはちょっと強くなったかなと思っています。

―精神的に

安青錦そうですね。ちょっと自信を持って相撲取れるようになった。それが一番じゃないですか。

―それは十両に上がって2場所相撲を取ってみてと

安青錦そうですね。師匠にもよく言われてるんで、もっと自信を持てと。十両に上がってから、それを考えてやってきて、それでいい結果を出すことができたので。やっぱりそれが1番じゃないですか。

―だいぶ体も大きくなりました。今何キロぐらいありますか

安青錦140はいかないぐらいですね。

―もうちょっと大きくしたい

安青錦そうですね。いまのところまだ体は全然動いてるんで、できるところまでは増やしてみたいなと。

―幕内に上がってさらに磨いていきたい部分は

安青錦すべてじゃないですか。

―相撲の技術的には、どういうところを目指していきたいですか

安青錦まわしを取るだけでなく、突っ張って中に入ったりとか、突っ張って前みつを取るという相撲を目指してやっていきたいです。

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方とともに会見に臨む(撮影・西尾就之)

新入幕の安青錦(左)は師匠の安治川親方とともに会見に臨む(撮影・西尾就之)

―それでは師匠にもうかがいます。部屋にとって初めての幕内力士、おめでとうございます。師匠としての思いはどうでしょうか

安治川親方素直にうれしいですよ。やはり、番付を上げていくスピードは非常に速いですし、こっちも驚いてますけど、やることをしっかりやった結果なので、そこは素直にうれしいですね。

―どのあたりがよくなって入幕につながったと

安治川親方やっぱり、言ったことをしっかりやるっていうことは、もう始めからずっと続けてきているということと、非常に熱心に体も鍛えてますし、そういうのがこの結果につながってきたかなと思います。

―十両わずか2場所で幕内へ

安治川親方十両になるのも幕内になるのも私よりも速いですけれど、まあ、いいんじゃないですか(笑い)。はい。もう師匠を超えていくのは。そういうところを目指していないので、もっともっと上を目指して今やってるので。数字とかそういうのにこだわらず、とにかくいま強くなることを突き詰めていくっていうことを2人でやってます。

―師匠が現役時代、十両から幕内に上がったときにはどういうことを感じましたか

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スポーツ

実藤健一Kenichi Sanefuji

Nagasaki

長崎生まれ、尼崎育ちで九州とお笑いを愛する。
関大を卒業後、90年に入社。約2年の四国勤務でいろいろ学び、大阪に戻って主に大相撲、ボクシングを担当。
その後、担当記者として星野阪神の優勝に立ち会えて感動。福岡勤務などをへて相撲、ボクシング担当に舞い戻る。