ボートレースの売り上げが好調だ。担当している芦屋では7月にG2モーターボート大賞が開催され、売り上げは40億円を超え、目標の35億円を大きく上回った。場の関係者も「最終日に宮島の女子戦が順延になったことも影響したと思いますが、良かったです。他の場も企画をしたり、工夫していますからね」と安堵(あんど)していた。

今回のG2は大きく特色を出したシリーズだった。「次世代スターチャレンジバトル」と称して「記念級」のベテランメンバーと、「ワカゾウ」の若手メンバーの2つのグループに分けられていた。その差をはっきりさせるために「記念級」には実績あるメンバーを集め、2つのグループの間の登録番号を大きく開けて違いをはっきりさせた。

また守屋美穂が男女混合のG2以上の特別戦で、グレード制導入後では史上4人目の女子選手Vという快挙を達成した。当然、守屋の実力によるものだが、企画の趣旨通り「次世代スター」の活躍が光り、ボートレースの歴史に残るシリーズとなった。

やはり目標額を大きく上回る売り上げだった、浜名湖の全国ボートレース甲子園しかり、全国各地でいろいろな企画を実行し、飽きのこないレースを提供している業界全体の努力が実を結んでいると思う。企画レースを行うことで意外な選手にスポットが当たり、新しいスターの誕生も期待できる。我々もこういう企画や工夫をクローズアップし、時には企画を提案して一緒に盛り上げていきたい。