昨年に続いてナイターで行われたG1小倉競輪祭が24日に幕を閉じた。初のナイター開催だった昨年は総売り上げ106億円超えで、目標の100億円を上回ったが、今年は110億円の目標に対して、88億5000万余り。前年比は83・2%と“惨敗”した。

施行者の熱意は昨年以上に感じられた。連日、豪華なゲストを呼んだ場内イベントは大盛況で、家族連れや子供も数多く来場した。

では惨敗の要因を探る。まずは日程面。昨年は4日目は祝日で後半3日間が3連休。最終日が25日で、給料日は大会3日目の22日が多かった。今年は祝日の23日が土曜日、最終日24日は給料日の前日で軍資金の調達にも影響が出た。ボートのナイターSGチャレンジカップが同日程だったのも響いた。

さらに、競輪祭の前に行われるKEIRINフェスティバル(東西で2場所ずつ)が、昨年の7レース制から10レース制になったのも大きかった。レース数が増えたことでフェスティバルの10Rと、競輪祭の1Rの発売時間が競合した。これにより、初日1Rの売り上げは前年度比68・3%。4日目に至っては51・6%と最終日まで低迷した。

皮肉なことにフェスティバルの売り上げは昨年と比べて大幅に伸びた(大宮155%、久留米137%、平塚114%、広島105%)。競輪祭とフェスティバルなど6日間の総売り上げ比較は前年比92・3%だから、日程面の差を加味すれば大差はない。

2日目の男子メイン(1予2走目)が8車立てだったことや、最終レースを20分繰り下げても売り上げに反映しなかったことなど、細かな反省点もあった。これからも続くであろうナイターのグレードレース。諸問題を精査して、進化を図るしかない。