10月からミッドナイト競輪の車番が競走得点順になった。いいアイデアだ。

ボートレースや競馬は巣ごもり需要もあって売り上げが堅調な中、競輪界は5月のG1日本選手権をはじめ、次々と開催を中止したり、G3の概定をいじって5着権利という緊張感のない勝ち上がりを採用したり、疑問符がつく施策が見られたが、今回の改正は大いに賛成だ。

優勝劣敗の世界で強い選手にいい車番が与えられるのは当然。記者は10年以上、前からそうするべきと指摘しており、遅過ぎるくらいだ。

一番いいのは番組編成マンが「車番入れ」に迷いがなくなったこと。現代の競輪は車番の重要性がより大きくなった。地元選手をいい車番に入れたくなる思いは分かる。しかし、そんな気遣いをするだけで、車番を入れる時間が余分にかかる。

番組発表が早まるのはいいことだ。これをミッドナイト限定ではなく、全ての開催に適用すべきだ。特にナイターは番組発表から取材までの時間がタイト。早い番組発表を求めるとJKA関係者には「早く帰りたいだけだろ?」と突っ込まれることもある。本音はそうです。

しかし、やはり番組発表が早ければ、それだけ取材時間も確保でき、より多くの情報を読者に届けることができる。それが売り上げにつながれば、みんなが「ウィンウィン」の関係になる。