昨年売り上げが2兆円に迫るほどの復活を果たしたボートレース業界。ファミリー層の取り込みで、イメージ戦略を加速させている。芦屋ボートでは、九州初となるボートキッズパーク「Mooovi」が誕生する。

「Mooovi」はボートレース場内に併設されたアスレチック施設で、小学校高学年までの子どもが遊べる。芦屋では20年にも7月から8月の期間限定で子どもが遊べるような遊具エリアを設営していたり、子ども連れの客に向けた企画を数多く行ってきた。担当者は「夏休みにイベントをやって多くの方にご好評頂きました。そこで大規模に場内を造り替え、常設の施設としてお客様に提供できるようにしていく予定です」と話す。

ボート場西側の広いスペースで、3階の高さまである吹き抜けを存分に生かす計画だ。「東側は今まで通りボートを見に来たお客様に向けたスペースで、西側をお子様連れのお客様に向けたスペースにしていきます。お子様向けの売店や、授乳スペースを含む休憩所も完備して、使いやすいような施設にしたい。また、他の施設と比べても、屋内に800平方メートルの広さと高さ7メートルの遊具を設置できるのは大きな魅力となると思っています」。

「Mooovi」は、すでに下関、浜名湖、戸田で稼働しているが、完成すれば他場と比べても大規模な屋内遊具場となる見込みだ。完成は今年7月を予定。近隣には屋内で遊べる遊具がなく、地域住民が求める憩いのスペースとして需要が高まるのは間違いない。