今回は選手の売店、給品部について。どの競輪場にも検車場の一角に売店がある。ハンドル、タイヤなどの部品にドリンク、ゼリーといった飲食料品も置かれている。土産用に、その土地土地の名産品を販売しているところもある。

愛知の名古屋、豊橋の2場ではかつて、選手OBが経営していたが、今年3月に名古屋の門田康教さんが廃業して、どちらも日本競輪選手会愛知支部の運営になった。

給品部の看板娘。取材した日は中嶋里美が店番だった
給品部の看板娘。取材した日は中嶋里美が店番だった

愛知のミッドナイト開催では、ガールズ選手が日替わりで手伝う。取材した豊橋ミッドナイトでは中嶋里美が当番だった。「店番は楽しいですよ。部品について、いろいろ勉強になるし」と歓迎ムード。山田圭二愛知支部長は「男が店番するより、売り上げが全然違いますから」と笑う。ある商品を買おうかどうか迷ったとき、ガールズがいると見えを張る心理が働くそうだ。

グレードレースの最終日は、優勝した選手が決勝まで待っていてくれた同郷の選手に祝儀代わりに部品を配れば、売り上げもグッとアップする。選手のコンビニ、給品部は今日もにぎやかだ。