昨年は118期の栗城匠、板橋侑我がG1初制覇を飾るなど、ボート界も新勢力が台頭してきた。

では、ネクストブレークというと、119期に期待がかかる。井上忠政、黒野元基、土屋南、実森美祐。男女とも好素材がそろう。

ただ、忘れてもらっては困る。この期の養成所チャンプは、木場悠介(29=長崎)だ。


長崎のホープとして飛躍を目指す木場悠介
長崎のホープとして飛躍を目指す木場悠介

前期は出走回数不足でB2級に降格したが、今期勝率(昨年11月以降)は5・68(16日時点)。昨年9月鳴門で初優出初優勝も飾り、初のA級昇格を有力にしている。

A級に上がれば、次は先を行く同期に追いつき、追い越せ? 「それより、まずはA1になるのが目標。それに今期は出走回数が少ないということもあって、守りのレースが多かった。来期は攻めのレースがしたい」と話した。

追いかける背中は別にある。「村上遼さんに追いつきたい」。同じ長崎支部の先輩の名を挙げた。110期と119期。期は離れているが、ともに92年生まれの29歳。「スタート力、旋回力もあるし、エンジンも出す。今は勝てるところは1つもないけど、同い年ですしね」。昨年5度の優勝、1月の大村周年でG1初優出した村上と同じような活躍を期待したいし、期待できる。

長崎にも生きのいい若手がいる、今後、ぜひ注目してもらいたい。

◆木場悠介(こば・ゆうすけ)1992年(平4)10月8日、鹿児島県生まれ。119期生として、16年11月に大村でデビュー。昨年9月鳴門で初優出初優勝。171センチ、53キロ。血液型A。