今年に入ってG1、G2の敗者戦コメント取材は、記者席と選手管理棟をネットでつなぎ、リモートで行われている。

2次予選や準決など、勝ち上がり戦はこれまで通り、対面取材だ。これは新型コロナウイルス感染症拡大防止とのことだが、効率の悪さは否めない。前検日は全て勝ち上がり戦ゆえ、選手全員に対面取材が可能だ。それなら、別に敗者戦でも普通に取材してもおかしくない。開催を重ねるごとにウイルスが増えるわけでもあるまい。

名古屋G2共同通信社杯の2予で、脇本雄太の連勝が21で止まった。脇本が負けることはニュースだ。しかし、競輪ファンなら誰もが知りたい彼の心境を詳しく取材する機会は与えられなかった。ぜひ、取材方法を見直してもらいたい。

逆に、JKAに提案がある。審判業務こそリモートにふさわしいのではないか。現状でも審判員室と審判塔に立っている走路審判員が無線でやりとりをしている。いわば、古くからリモートでやっていたのだ。

これをJKA内、一局に集中させて、全国の競輪場を結び、リモートで判定すればいい。記者も審判員室で判定方法を見学したことがあるが、判定はセンターポールカメラの映像で下しており、何も現場にいる必要もないだろう。

G3以上はS級審判員が全国を回る。これは判定のばらつきをなくそうという試みだ。1カ所で決まった審判員が判定すれば、それこそ全場で判定が統一されるというもの。いかがだろうか。