スイマーからレーサーへ。目指すはボートレースのメダリストだ。女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は佐藤享子(29=大阪)です。幼い頃から水泳一筋。東海大学では、リオ五輪金メダルの金藤理絵(28)とともに練習に励んだ。水泳のターンから、1Mのターンへ-。金メダリストの後輩に負けない熱い戦いを目指している。
- 金藤理絵(右)とのツーショット。金メダルは本物です
-レーサーになったきっかけは
佐藤享子 住之江の観戦ツアーで、びびっと来ました。「格好いい~」って。
-何歳ぐらいの時
佐藤 大学を卒業して、ホテルでロビーアテンダントをやっていました。3年働いて、やまと学校へ。
-水泳の話を聞かせてください
佐藤 17年間水泳してました。4歳からスイミングスクールに入りました。
-ジュニアオリンピックに出場した
佐藤 中学校の時に1回。高校でも出場しました。大学は日本選手権、ジャパンオープンとかに出ました。
-五輪を目指した
佐藤 中学までは目指していました。高校ぐらいから「ちょっと五輪は厳しいな」と感じていました。
-専門は短距離
佐藤 50メートル、100メートル。自分は完全に短距離。50メートルでしたね。ベストタイムは26秒2。
-東海大学水泳部
佐藤 練習量はすごかった。他の大学でも有名なぐらい東海大学は泳ぐんです。1週間に11回練習とかで。1日2部練でも、3時間&3時間とかで。ホント、ひたすら泳いでいた。
-素朴な疑問だが、何メートルぐらい泳げる
佐藤 永遠に泳げるかも(笑い)。今は分からないけど、現役の時は。例えばおなかが減ったとか、体温の限界を迎えるとか、何かの限界が来るまでは、泳ぎ続けることができる。
- 右から金藤理絵、佐藤、加藤健志コーチ
-金メダリストの金藤理絵さんとは親しい
佐藤 彼女が1歳下で、すごく仲がいい。同じコーチ(加藤健志氏)の指導を受けていました。卒業してからも会ってます。リオ五輪は燃えました。「行けー」って感じ。家でテレビ観ながら、1人でそわそわしてた(笑い)。えっ金メダル? 1人で「どうしよ~」って(笑い)。
-水泳を続ける選択肢はあったのか
佐藤 大学を卒業して続ける人は、五輪でメダルを取るような人。自分は4年でやり切るという設定をしてやり切った。接客がしたくて、ホテルで働かせてもらった。毎日は楽しいけど、先の夢が見えなくて。バイクも車も好き。乗り物が好き。それもあって、選手になりたいと思った。あれだけ泳ぎ尽くしたので、もう自力では…乗り物に乗ろうかな、みたいな(笑い)。
- 金藤理絵の活躍に刺激を受けながら佐藤は成長を続ける
-BIGになるとプロフィルに書いているが
佐藤 だいぶすごくなりたい。こっちの世界でメダリスト? そうですね。
-最後に、ボートの魅力を伝えてください。
佐藤 やっぱり迫力ですね。友達が見に来てくれて、感動して帰りますよ。
※次回は1月10日更新予定
◆佐藤享子(さとう・きょうこ)1987年(昭62)9月20日、大阪府生まれ。14年5月、114期生として住之江一般戦でデビュー。初勝利は16年7月の桐生ヴィーナスシリーズ。昨年の獲得賞金は378万円。166センチ、53キロ。血液型B。