ニッポンのタカラ姫になれ! 女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は、山本宝姫(やまもと・ともき、20=山口)を紹介する。福岡生まれ、福岡育ちの博多美人の夢は、でっかく1億円レーサー。子供の頃からの夢に向かって、日々水上の格闘技に挑戦する姿に注目した。

1億円レーサーへと夢を膨らませる山本宝姫
1億円レーサーへと夢を膨らませる山本宝姫

 -タカラヒメと書いてトモキと読ませる

 山本宝姫 最初は男の子みたいな名前でいやだった。お姉ちゃんは明るい姫と書いてアキちゃんだし、もっと女の子らしい名前が良くて…。でも漢字の意味も分かり、今は両親に感謝してるし、気に入ってます。

東京ディズニーランドを楽しむ
東京ディズニーランドを楽しむ

 -危険と隣り合わせで両親も最初は反対したボートレーサー。なろうとしたきっかけは

 山本 小学校4年生の時に賞金1億円がもらえるグランプリのCMを見てからです。その後、親に頼んで福岡ボートレース場で生でレースを見に行った。その時に日高逸子さんが走っているのを見て女子も走れることを知ったんです。

 -それからは一途

 山本 下関でペアボートに乗れることを知って何度も通いました。もう中学の時には絶対にボートレーサーになるって決めて、高校進学も工業高校を選びました。少しでも機械に触れることでレーサーになるのに役立つと思ったんです。

 -思いが通じて一発合格でやまと学校(レーサー養成学校)へ。初めて親元を離れて1年間の訓練は

 山本 両親が厳しく育てでくれたせいか、思ったより大丈夫でした。子供の頃から憧れていたレーサーになれると思ったから耐えられたと思います。

夜桜をバックに羽ばたく
夜桜をバックに羽ばたく

 -レーサーになって目標はボート界の絶対王者・松井繁

 山本 憧れのグランプリに何度も出てるすごい人。でも自分がレースで走るようになって、簡単に目標と言える方でないことに気付きました。今はこつこつ練習とレースの経験を積んで少しでも強くなりたい。松井さんのように何でもできる選手になりたい。

 -厳しいレースでたまるストレスの発散方法は

 山本 オフはキックボクシングをやったり、ロードレーサーを買ってツーリングも始めました。一番、心が休まるのは家族と過ごすことです。家に帰るとレースの話題はあえて避けてくれます。でも食事に出てもカロリーに気を使ったりと、やっぱりレースとは完全には離れられないですね。

ランチを楽しむ。野菜中心でカロリーを気遣う
ランチを楽しむ。野菜中心でカロリーを気遣う

 -好きな男性のタイプは

 山本 クールだけど内面に情熱を持ってる人がいいですね。俳優で言えば伊勢谷友介さんみたいな。

 -最後にボートレースの魅力とは

 山本 男女対等に戦えるところです。ハンディがないので自分の実力を試すことができると思います。そんな舞台で戦う私たちを見に来て欲しいです!

※次回は6月13日更新予定

成人式での晴れ姿
成人式での晴れ姿

 ◆山本宝姫(やまもと・ともき)1996年(平8)10月22日、福岡県筑紫野市生まれ。福岡県立福岡工業高校卒業後に118期として16年5月の徳山でデビュー。初1着は17年3月の鳴門。昨年の獲得賞金は287万890円。今年は244万円(4月28日現在)。159センチ、47キロ、血液型A。