女子レーサーの素顔を紹介する「ビューティフル・ボートレース」。今回は豊田結(24=静岡)を取り上げます。中学時代に浜名湖ボートへ足を運んだことが、ボートレーサーへの道につながりました。昨年7月にオートレーサーと結婚。今年は第1回のレディースオールスター(宮島)にも選出されて、公私ともに充実一途。癒やし系の笑顔でピットの雰囲気を和ませる、ゆいちゃんの素顔に迫ります。

公私ともに充実一途の豊田結
公私ともに充実一途の豊田結

 -ボートレースとの出会い、そしてレーサーになるきっかけは

 豊田結 中学生の時に、母と一緒に浜名湖ボートでやってたお笑いイベントを見に行ったことです。それから半年後くらいにペアボートに乗艇させてもらい、スピード感と迫力に魅了されてレーサーになろうという決心が付きました。試験には4回目で合格。高校を中退して、やまと学校(現・ボートレーサー養成所)に入りました。

 -学生時代のスポーツ経験は

 豊田 中学時代はソフトボール、高校時代はなぎなたをやっていました。

 -やまと学校で1年間の訓練。思い出があれば

 豊田 厳し過ぎて、記憶の中からは消えてしまってます(笑い)。それでも、外出日に食べ歩きしたことや、占いに行ったりした楽しいことは覚えています。

友人主催の結婚祝いで満面の笑みでピース!
友人主催の結婚祝いで満面の笑みでピース!

 -デビューからまもなく6年が経過。これまでを振り返って

 豊田 最初は全く駄目だったけど、先輩方の指導のおかげで、だんだんとレースに参加できるようになってきました。今では仕事が本当に楽しく感じてます。

 -レースでのセールスポイントがあれば

 豊田 最後まで決してあきらめないことです。後ろを走っていても、ひとつでも前の着順を取れるように心がけてます。

 -目標とする選手は

 豊田 師匠の佐々木康幸さん(44=静岡)です。面倒見が良く、強くて優しい。デビューからずっとお世話になっています。

夫の赤堀翼(左)との旅行で
夫の赤堀翼(左)との旅行で

 -昨年7月にオートレースの赤堀翼選手(31=浜松)と結婚。気持ちの上での変化はあったか

 豊田 同じ公営競技の世界にいるので、いろんな面で良き理解者です。気持ちを高め合ったり、悩み事を相談したり。時にけんかもするけど、私の心の支えでいてくれています。独身時代よりもメンタルは強くなったと思います。

 -趣味や最近はまっていることは

 豊田 実は… 寝ることが好きです(笑い)。雑貨店などへの買い物にも、よく行きます。趣味は特にないけど、泳げなかったのでジムに通うようになりました。最近、ようやく25メートル泳げるようになったんですよ。

同期の後藤美翼(左)水野望美(右)と広島城をバックに
同期の後藤美翼(左)水野望美(右)と広島城をバックに

 -最後にボートレースの魅力を

 豊田 スピード感と迫力が一番だと思います。まだボートを知らない方には、ぜひともレース場に足を運んでもらって、私たちの走りを見ていただきたいですね。

※次回は10月11日更新予定

 ◆豊田結(とよだ・ゆい)1993年(平5)7月19日、静岡県生まれ。109期生として11年11月の浜名湖でデビュー。初勝利は12年5月の鳴門。昨年の獲得賞金は999万円。今年は652万4340円(8月31日現在)。159センチ、56キロ。血液型A。