女子ボートレーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は森下愛梨(21=静岡)を紹介します。グラウンドを所狭しと走り回っていたサッカー少女は、レーサー人生2年目に入りました。ジャニーズを思わせるようなボーイッシュなルックスに、明るい性格はスター性も十分。タレント豊富な静岡レディースの中で、きらりと光る存在を目指して日々、奮闘しています。

ジャニーズ顔負けの“イケメン”ぶり! スター性あふれる森下愛梨
ジャニーズ顔負けの“イケメン”ぶり! スター性あふれる森下愛梨

 -ボートレーサーを志したきっかけは

 森下愛梨(以下森下) 母の友人にボートレーサーの佐藤旭(36=静岡)さんがいて、母から「こういう世界もあるよ」と教えてもらったことです。その後に浜名湖ボートで実際にレースを見て「やりたい!」と直感しました。

 -子供のころから体を動かすのが大好きだった

 森下 小学校4年生から高校3年生までサッカーをやってました。それもあって、将来はスポーツ関係の仕事に就ければって。勝負の世界で活躍できればと思ってました。

子供の頃からサッカーに夢中
子供の頃からサッカーに夢中

 -3回目の試験でやまと学校(現・ボートレーサー養成所)に合格。訓練中の思い出は

 森下 入った当初はずっと劣等生でした。でも自分が変わらないと、途中で辞めさせられると思い「なにくそ」と頑張りました。

 -レーサーとしてのセールスポイントは

 森下 道中で抜くことが増えてきたし、最後まであきらめない走りをすることが強みだと思ってます。スタートにも自信があったのですが、今月4日の浜名湖で初めてフライングを切ってしまって…。過信をしてました。反省しています。

 -オフは何を?

 森下 最近は釣りに行くことが多いかな。堤防で無心に糸を垂らしてリラックスできるのがいいですね。リフレッシュを兼ねてやってます。あとは師匠の長嶋万記(37=静岡)さんたちにキャンプへ連れて行ってもらったり、一緒にトレーニングをしてます。

憧れの師匠、長嶋万記(左)とトレーニング後にランチ
憧れの師匠、長嶋万記(左)とトレーニング後にランチ

 -ボーイッシュな見た目はインパクトも強い

 森下 そうですね。先輩方からは「ジャニーズ顔」っていじられてます。周りに名前と顔をすぐに覚えてもらえるのはありがたいことです。実は私、選手になる前に芸能人になりたくて、某プロダクションのオーディションの二次審査まで行ったことがあります。でも、歌とダンスがものすごく下手で、結局断念しました。今はレーサーが天職だと思ってます(笑い)。

ドラマ「花のち晴れ」のエキストラに友人と参加しました(右が森下)
ドラマ「花のち晴れ」のエキストラに友人と参加しました(右が森下)

 -今後の目標、夢は

 森下 まずはデビュー初勝利を挙げること。まだ顔にレースが伴ってない。もっとイケメンなレースができるようにしないと駄目ですね。夢は師匠の長嶋さんと大きな舞台で一緒に走ることです。そこで私が優勝して、恩返しをできれば最高です。

 -最後にボートレースのPRを

 森下 男女が同等に戦える競技ってなかなかないし、すごい魅力的だと思ってます。みなさんも興味を持ってレース場に見に来てもらいたいですね。

※次回は8月14日更新予定

 ◆森下愛梨(もりした・あいり)1997年(平9)1月15日、静岡県森町生まれ。磐田東高校を卒業後、120期生として昨年5月17日に浜名湖でデビュー。昨年の獲得賞金は361万円。今年は348万円(7月9日現在)。163センチ、51キロ。血液型O。