女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は高憧四季(20=大阪)を紹介します。高校まではサッカーに打ち込み、インターハイや選手権でも活躍しました。昨年5月のデビューから、2カ月後には初勝利を挙げるなど、将来を期待される元気娘の素顔を紹介します。

サッカー選手からボートレーサーに転身した高憧四季
サッカー選手からボートレーサーに転身した高憧四季

-ボートレーサーになろうと思ったきっかけは

高憧四季(以下高憧) 高校まではサッカーをしていたんですが(大阪学芸高のFW、MFとして全国高校総体ベスト16、全日本高校選手権ベスト8など)、誘われた大学の練習に参加しても、しっくりしませんでした。そんな時、少しボートレースを知っていた父からレーサー募集のことを聞いて、やりたいなと思いました。

大阪学芸高3年の時に全日本高校女子サッカー選手権に出場(前列左端が高憧四季)
大阪学芸高3年の時に全日本高校女子サッカー選手権に出場(前列左端が高憧四季)

-怖いとかは思わなかった

高憧 それは考えませんでした。格好いいなと。サッカーのトレセン(大阪地区の選抜合宿)に選ばれたりしましたが、たとえ日本代表選手になっても、働きながらやらなきゃならないし、収入の面でも魅力がありました。

-ボートレーサー養成所での思い出は

高憧 整備とか覚えるのが苦手で。エンジンの名称テストで5点を取ったこともありました。最初の乗艇訓練では、スピードを落とさずに1Mを大きく外れて「画面に映っていない所を走ってたな」と言われました(笑い)。ただ、周囲からも言われたんですが、サッカーで培った周りを見渡す視野が、ボートでも生きているのかなと思います。

-師匠からは

高憧 師匠は夏山亮平さんです。プロペラ調整とか教わっているんですが、基本的には、自由にやれと言われています。

愛犬を抱っこして笑顔(本人提供)
愛犬を抱っこして笑顔(本人提供)

-オフの過ごし方は

高憧 犬がめっちゃ好きで、小学校時代から実家で飼っています。今はオスとメスのプードルがいるんですが、散歩に行ったりするのが、とても楽しいです。サッカーの年代別日本代表候補に選ばれている高校の同級生(宝田沙織、矢形海優、森中陽菜)を応援に、セレッソ大阪堺レディースの試合も見に行きます。ガンバ大阪では井手口陽介さんのファンです。

-同期や先輩で仲のいい選手は

高憧 先輩ですが、121期の来田衣織さんと食事に行ったりしています。焼き肉が好きですね。

同期で訪れたUSJでジャンプ(左から生田波美音、柳瀬幹太、篠原晟弥、浦野海、前田翔、一色凌雅、高憧四季)
同期で訪れたUSJでジャンプ(左から生田波美音、柳瀬幹太、篠原晟弥、浦野海、前田翔、一色凌雅、高憧四季)

-今後の目標は

高憧 養成所への入所式の際、将来SGレースで活躍できるような選手になることが目標と言ったんですが、SGは今は遠すぎて…。でも、レースでは常に勝てるように頑張りたい。それが今の目標です。

-最後に、ボートレースの魅力を

高憧 エンジン音、水しぶき。1Mの攻防が魅力ですね。そんな魅力あるレースを見せていきたいです。

※次回は10月13日更新予定

◆高憧四季(たかはた・しき)1999年(平11)11月10日、大阪府生まれ。大阪学芸高校を卒業後、124期生として19年5月に住之江でデビュー。同年7月の住之江で初勝利。今年の獲得賞金は387万7200円(9月7日現在)。157センチ、48キロ。血液型B。