皆さま、こんにちは。今回は訓練時代の「やまと学校(現・養成所)」についてです。

訓練は1年間の寮生活です。携帯電話は使用できませんし、帰省できるのはお盆と正月の2回だけ。朝6時に起床して夜10時に消灯するまで、とにかく目の前の課題に取り組むことに必死でした。僕は何事も器用なタイプではないので、勉強や水面での訓練も、こなすことに精いっぱいでした。正直、選手になってからの目標を挙げられる余裕は全くなかったです。1つ1つの課題をクリアしないと選手にはなれません。初めての寮生活で人間関係も、すぐにはなじめなかった気もします。成績はリーグ戦で1回だけ優勝したと思いますが、全く目立たなかった(勝率5・83。28人中、9位)。同期だと松村敏(勝率1位)君は顔に似合わず、うまかった(笑い)。浜崎直矢(同4位)君は見た目のように豪快でした(笑い)。これ、同期の鉄板ネタです。

新鋭王座卒業年の10年浜名湖で92期同期との記念写真(本人提供)
新鋭王座卒業年の10年浜名湖で92期同期との記念写真(本人提供)

わずかな楽しみはお菓子でした。減量に気をつけながらですが、好きだったのはたけのこの里。それにテレビの戦隊もの。時間に制約があって、夜は何かとやることが多く、ドラマとかシリーズものがなかなか見られません。休日の日曜日に、みんなで何とかレンジャーを見てました(笑い)。確か忍風戦隊ハリケンジャーだったかな。あと文通ですね。両親から手紙が来たりするので返事を出したり。

何とか卒業はできましたけど、選手になって2年くらいはとにかく必死でした。同期がどうとか、考えられませんでした。でも、その後は同期の存在が刺激になりました。同じ開催に同期がいるとやっぱり楽しいです。いい仲間だと思います。(ボートレーサー)