【津波謙次・大波小波スペシャル】

◆11R:特選

初日は強い追い風が吹いて、1M側はかなり水面が悪かった。2日目も追い風は3メートルほど吹く予報。ならば、自然と差す選手を買いたくなる。後半のメンバーを見渡すと、11Rの井上忠政はいかにも展開がはまりそう。スピードを持って切り込み、突破するとみた。

正直、駆る51号機の素性は良くない。前回の山崎郡(ルーキーシリーズ、優出2着)が、ペラ調整や本体整備を施したが、足の弱さに苦労した。井上もエンジン実績を把握したうえで初日は、あえてノーハンマーを貫いた。「山崎(郡)さんが、いっぱいいっぱいなのが分かりました。(初日は)悪いところはないです。普通。押し感だけはある」。パワーが平凡でも、井上には本領の俊敏なハンドルさばきがある。

2日目11Rは絶好の差し場が開きそう。進入は枠なりの3対3。イン古結宏に対し2、3コースの仕掛けがばらつきそう。井上の理想は、斎藤勇を押さえて割り差し。鋭いターンスピードを発揮して、抜け出す。相手はインで残す古結に、手堅い立ち回りの平石、初日連勝をマークした長野の3人。あと、3着には初日消化不良だった表憲一を加えて、(4)-(1)(2)(5)-(1)(2)(5)(6)の計9点で高めを待つ。