競輪、楽しんでいますか?
少し前になるが、14日に都内のホテルで毎年恒例の日刊スポーツ制定競輪三賞の表彰式が、ファン、関係者約150人を集めて行われた。
今年は殊勲賞が佐藤慎太郎、敢闘賞が中川誠一郎、技能賞が松浦悠士、ガールズ最優秀選手賞が児玉碧衣(開催中のため欠席)だった。男子3人は初受賞で、かなりフレッシュな雰囲気。3人ともリラックスして楽しんでくれたのが競輪担当としては何よりうれしかった。
式典の主役は言うまでもなく佐藤慎太郎で、本紙評論家の中野浩一氏、山口幸二氏との掛け合いは爆笑の連続だった。また、松浦は直前の全日本選抜決勝で落車しながら足を運んでくれ「来年も来ますよ」と頼もしいコメント。1日も早くケガを治して、レースに復帰してほしいと願わずにはいられない。
中川は今年が東京オリンピック(五輪)ということで、自身の経験を披露。「よく“五輪には魔物がすむ”と言いますが、ロンドン五輪の時は本当に頭が真っ白になった。一番緊張した」と振り返った。そして「あれがあるから(競輪の)どんなレースでも緊張はしなくなった」と言う。ナショナルチームの後輩たちにかける期待は大きく「五輪シーズンになると自然に(状態が)上がっていくもの。(今月末からの)世界選手権がすごく楽しみです」と話していた。
余談だが、毎年全プロのスプリントで活躍する同選手だが、今年(6月、豊橋)はケイリンに出場するとのこと。「自分でも楽しみです」と新境地開拓に目を輝かせていた。
頑張れ! 日刊三賞ファミリー。【栗田文人】