競輪、楽しんでいますか?
元ガールズケイリン選手の明珍裕子さんが8日の立川競輪で、競輪ライブなどのMCとして第2の人生を歩み出した。
競輪学校(現選手養成所)104期生として13年5月にデビューし、今年1月20日、約7年半の現役生活にピリオドを打ったばかり。現役時代は通算627戦で8勝も、2、3着に食い込んで好配当を演出するシーンが何度もあった。
MCデビューに本人はかなり緊張したとのことだったが、画面から見る姿やスムーズなしゃべりは、さすが元プロレーサーという度胸が感じられた。「少しずつ、選手としての経験も生かしながら頑張りたい」と言うように、今後は立川以外でもインタビュアーやメインMCとして活躍の場を増やしていくことになりそうだ。ガールズ選手にしか分からないコメントや分析、そして裏話などを期待したい。
明珍さんが初MCなら、こちらは初栄冠だ。
7日の佐世保ミッドナイト競輪で、116期生の岩崎ゆみこがデビュー約1年半にしてうれしい初優勝を飾った。しかも「完全」のおまけつき。特に決勝は打鐘4角から先行し、荒牧聖未、鈴木美教、中川諒子らトップ選手を抑えての逃げ切り勝ちだけにインパクトが大きい。「やっと優勝できました。とにかく先行しようと思っていたけど、勝ったかどうかは分からなかった。うれしいです」と喜びを爆発させた。
しかも、歓喜の瞬間からわずか数十分後には25歳のバースデーが待っていたというのだから、自らに贈る最高のプレゼントになったに違いない。
デビュー以来、特集紙面などで何度も協力、活躍してくれており、弊紙としてもうれしい優勝。昨年8月の青森で7、7、7着を喫するなど悔し涙を流していた時期もあっただけに、当方もその進化に驚きを隠せない。「もっと気合を入れて頑張ります」とのことで、さらなる飛躍が楽しみだ。【栗田文人】