オープニングの予選1Rは黒瀬浩一(52=静岡)が制した。バックまくりの出沢拓也を差し切る好内容で、6月四日市、別府で決勝進出した好調さをキープしている。S級経験もあるベテランは、40歳前半で体調管理に苦しみチャレンジ降格にいたった。「5年ぐらい前に競走得点が一気に下がった。練習の疲れが抜けないまま走っていたみたい。同期で引退した渡辺優に相談したら、トレーナーを紹介された。練習法を見直して、その成果が少しずつ出てきた。まあ、年齢が年齢だし、欲をかかずに走る」。無欲を強調するが、準決でも見逃せない存在だ。