ベテラン黒木誠一(51=兵庫)が一時期引退を覚悟していたことを明かした。

今期、A級に降級してから4場所未勝利に終わっていたときのこと。2場所前の8月防府で「ここで1着が取れなかったら、ホンマに引退しよう」と、覚悟を持って臨んでいた。準決敗退で迎えた最終日の特選で、小出慎也の先行に乗って約4カ月ぶりに勝利し、引退“危機”を脱出。続く久留米準決まで3連勝と、黒木らしい、連勝ラッシュを飾っている。

椎間板ヘルニアの影響でA級に陥落したが1着が何よりもの良薬になった。「これで600勝のメドが立った」。初日特選7Rは西日本3番手だが、目標までマジック15の黒木は3日間「買い」だ。