デビュー3年目の鈴木彩夏(23=東京)が予1・2Rで予選初勝利を飾った。9月はあっせんしない処置だったため、約1カ月ぶりとなる実戦で通算3勝目を挙げた。

先行争いをした長沢彩と野口のぞみの後ろで足をため、直線は外を伸びて勝った。「良かった、初めて予選で勝てた。久々のレースで緊張したけど、いい感じで伸びた」と笑う。そして「伊藤公人さんが応援してくれたのかな。亡くなってから初のレースでしたから」とつぶやいた。

6月に引退した父康雄さんとともに、先月2日に他界した伊藤氏と親交があった。「伊藤さんに、とてもお世話になりました。追い込みの走り方を教わったこともあった。頑張ることが恩返し」。気を引き締めて予2・2Rに挑む。