兵庫支部から参戦の坂田学(42=兵庫)と大中拓磨(29=兵庫)が、いつも以上に気合を込めた。

悪性リンパ種で闘病中だった斉藤哲也氏(享年59)が2日夜に他界。その知らせを直前に聞いたからだ。45期の卒業記念レース覇者で、G1・6大会全て出場し、引退後も解説など競輪に携わった大先輩の思いを感じていた2人。

坂田が「斉藤さんの前で先行したとき、まくられて共倒れ。でもレース後に『また頑張れ』って励ましていただいた」と振り返れば、大中は「デビューしてすぐでしたか、サテライト阪神のイベントに出て、司会の斉藤さんにいろんなアドバイスをいただいた。話が面白くてよく覚えています」と故人をしのんだ。坂田と大中の思いは同じ。「きっと、天国でも僕らの走りを見てくれるはず。頑張る」と声を合わせた。