日野未来(26=奈良)が初めて決勝進出を決めた。

114期ゴールデンキャップの逸材が、デビュー後、大ブレーキ。こんなはずでは…の思いが、なおさら、負のスパイラルに陥った。「自分の実力を認めて、競走で声をかけてくれた尾崎睦さんに教えを請いました」。3月の平塚のあっせんを機会に神奈川で練習を積んだ。「尾崎さん、師匠の(渡辺)秀明に本当にお世話になりました」。その成果が見え始めたのが前走の豊橋。2日目も4着ながら、まくり上げたスピードに手応えを感じた。最終日にはまくって1着。

そして今回、初日に高木真備に食らいついて初めて勝ち上がりで確定板に載った。2走目は「大事にいきすぎてポンコツなレース」(日野)で6着。それでも、決勝に7番手で滑り込んだ。「競走得点を上げるためにも…」、乗った以上は上位着を狙う。