大ケガから復帰して4場所目の安藤宜明(48=神奈川)が意気込んでいる。

昨年7月青森の落車で、左大腿(だいたい)骨骨折などの重傷を負った。「入院が3カ月で、歩けるようになるまで半年かかった。自転車に乗れるようになったのは今年の春。4月から、競走用の自転車に乗れた」。

復帰場所の9月川崎でいきなり白星を飾り、以後は2場所続けて予選3着と堅実。そして今節は、直前にショッキングな光景を目の当たりにして気を引き締めた。時折練習に向かう相模原市の城山ダムの水位が、台風19号の影響で異様に高くなった。「普段はほとんど水がないのに、ニュースで見ると大変なことに。今、弥彦で思うのは、明日も開催がある。そこで俺は走れる。1走1走大事に、ということ」。

選手生命の危機を脱した安藤が、今シリーズも懸命に戦う。