斎木翔多(21=静岡)は今どき珍しい自力タイプだ。

「レースは先行以外は考えたことがない。第1は突っ張り先行、第2が押さえ先行、第3はカマシ、どうしようもないときは、まくりですね。なかなか1着は取れないけど、これが僕の走りです」。ベテランマーカーが聞いたら感涙するようなコメントだ。

「先輩からは『お前は昭和の自力選手だ』と言われるんですが、僕は平成10年(1998年)生まれだから、よく分からないんですけどね(笑い)。自分と同じくらいの選手が勝っても、タイムが悪いと不満顔をするんですが、それがよく分からない。まずはラインで結果を出すことが大事でしょ」と自らの競輪論を披露した。

この日着ていたTシャツは「インパクトを与えるため」と、おちゃめなペコちゃん。初日8Rで“ミルキー先行”を披露する。