19年後期以来のS級復帰を目指す関根健太郎(30=神奈川)が気合十分だ。

前場所の小田原で準V。「新年一発目でいいスタートが切れた。いい状態をキープできている」と頼もしい言葉が続く。

この日は選手と関係者が、鼻に綿棒を差すコロナウイルスの抗原検査を受けた。検車入りする際に両目を少しだけ赤くしていた関根。「痛くて涙が出ました。泣くなんてデビュー戦以来かな。あの時は、走り終えてほっとしたのか、感情が高まりましたね」と振り返る。

S級に復帰して、父・幸夫氏(59期引退)がなし得なかった記念制覇まで、うれし涙はお預け。その時へ近づこうと、特選9Rも好スパートを見せる。