初日特選9Rの四国の並びは、大西祐(34=愛媛)が前で川口雄太が番手となった。これには対戦メンバーも「えっ、ほんとですか?」と驚いていた。

大西が前を志願した理由は、はっきりしている。今回から大幅にセッティングを変えており、その効果を、自力を出すことで確かめたいからだ。

「前節の奈良が全く駄目で悩んで時に、菅原(晃)さんが声をかけてくださって。話をしているうちに、一番良かった時のセッティングに戻せばいい、という結論になったんです。僕が一番点数を持っていたのが14年。約6年前のセッティングに戻しました」。

選手がセッティングをいじるのは勇気がいる。それも6年前の形なら大きな決断だ。何とか再浮上のきっかけをつかもうとしている大西の走りに注目したい。