オープニングの1Rは3連単配当18万円超えで、波乱の幕開けとなった。立役者は吉田稔(47=大分)だった。先行した神開一輝の3番手を回ったが、番手の大竹野裕樹が竹村達也に競り負けると、巧みに切り替えて3番手を確保。直線一気に踏み込んで1着まで突き抜けた。「最近は練習ができていて、2場所前からいい感触だったんです。(競り負けた)大竹野が下がった後にすぐに切り替えられたのが大きかった。神開も頑張ってくれたし、展開が向きました」と喜んだ。

競輪は主役となる若手の選手だけでなく、接戦の隙を突くベテランたちもいてこそ面白くなる。準決3Rは119期の新人・田村大の3番手で勢いをもらい、決勝進出を決める。