初日特選9Rは武田哲二(51=京都)が、弟子の中野雄喜マークから切れ味を発揮する。

武田が支部長になって1年半がたつ。それでも成績は衰えることなく、公務との両立を続けている。安定感の秘密は武田独自の考え方にある。「僕はトップクラスにはなれないが、雑草タイプ。だから強くなる方法は教えられない。ただ、今の状態をいかに維持できるかに腐心してきただけ。その方法なら教えられる(笑い)」。

51歳になっても「もちろん1年ごとに体はきつくなる。ただ、どんなときでも練習で体を動かし続けることだけはやめない」という。その根拠は「村上義弘のやり方もそうだけど、動きを止めたらそこで体の機能が停滞する。いわば回遊魚のマグロみたいなもの。止まれば死にます」。徹底的に体を鍛え上げる鉄人のような思考で、武田はさらに進化を目指す。