オープニングのチャレンジ予選1Rは重富公輔(46=佐賀)が、4番手から直線伸びて1着となった。坂田学に乗って突っ込んだ北浦弘幹が2着に入って2車単2万1740円、3番手からまくった江口晃正(47=長崎)の3着で3連単4万5640円と高配当で決まった。

このレースのキーマンは江口だった。目標のない江口は「いつでも行く用意はしている」と番手の重富に言っていた。

江口のまくりは前回小倉最終日3Rに伏線がある。「このレースは自分が前で何もできないので原敬次さんは別線で競りになり、結果的に自分だけが伸びて1着となった。これが申し訳なくて、その夜はやけ酒を飲んで、次の日から練習した。だから今回は自力でチャンスをうかがっていた」と振り返った。

重富は「1着は今年2度目。江口さんが踏んでくれたおかげ。それに応えることができてうれしい」と感激。両者の気迫が大波乱を導いた。