121期早期卒業の太田海也(22=岡山)が、20日から開催される小倉ミッドナイト競輪でプロとして第1歩を踏み出す。

昨年12月12日に行われた自転車競技の全日本トラックのケイリンで落車して右鎖骨を骨折。すでに無傷で6連勝している同じ早期卒業の中野慎詞に後れを取ったが「今は普通にトレーニングできている。問題ないです」と順調な回復をアピールする。

腰を痛めて日大を中退するまでボート競技で活躍した。2年足らずという自転車経験は、これまでの早期卒業者と比べて圧倒的に短い。「脚質的にはダッシュも持久力もあると思うので、使い分けられると思う。両方を強化していきたい」。無限大の伸びしろこそが太田の魅力だ。

注目を集めるデビュー戦に向けても「早期卒業した脚力を見てもらいたい」と言い切った。「まずは技術より圧倒的な脚力を見せたい。それができれば、1つ目のつかみとしてはいいのかな。もちろん目標は18連勝でS級特昇。それをかなえるのは責務、宿命なので必ず達成したいと思う」。

高いポテンシャルは疑いの余地がない。期待や重圧を力に変えて、豪快に船出を飾ってみせる。