121期早期卒業の太田海也(22=岡山)が、注目を集めたデビュー戦をしっかり逃げ切った。しかも「1度やってみたかった」という突っ張り先行で押し切ってみせた。「1度も前を譲らない。そんなレースをさせてもらった感じです」。選手養成所の競走訓練ではなかったラインを生かした走りで、2車単、3連単ともに圧倒的な1番人気に応えた。

そして、走りにはまだまだ余力を感じさせた。「緊張というより、早く走りたいワクワク感が大きかった」とプロ初戦を振り返る。「1走目で分からない部分があったけれど、これで基準線が決まった。ここからまた上げていくだけかな」。準決4Rでも豪快な勝ちっぷりを見せてくれそうだ。