チャレンジ予選4Rを走る119期の辺見光輝(20=福島)はデビューが半年遅れた苦労人だ。

卒業資格検定に受からず、追試験を受けて合格した。辺見は「タイムは出ていたんですけど、学科で落ちました」と苦笑い。浪人時代はいわき平の給品部のアルバイトで糊口(ここう)をしのいだ。

前走の青森F2で完全優勝を飾って、特昇への第1歩としたが「それは全然意識していません。自分のレースをするだけ」と平常心。持ち味の地足を生かした積極戦が売りで、そのレーススタイルが信頼されたのか、予選は東勢が結束して5車のラインになった。岡田大門を相手に主導権は譲らない。