A級準決8Rを制した篠原龍馬(40=高知)がレース後、しみじみと話した。「展開一本、よう1着が取れたわ」。

先行態勢に入った福元啓太を強引にたたいた篠原は、突っ張られて一瞬、浮かされた。ところが福元マークの四宮哲郎が立ち後れ、篠原は福元の番手にはまる幸運。そこで足を整えて、4角からは一気に踏み込んだ。「(番手に入ってからは)もう仕掛けてくる人がいないし、自分のタイミングで追い込んだ」。

決勝に残るとやっかいな福元をしっかり5着に沈め、降級初戦を連勝で勝ち上がった。もちろん狙うは完全Vだ。