前期S級の阿部架惟都(23=宮城)が、決勝9Rへ気合を入れ直した。

初日特選で果敢に逃げ、準決7Rは5番手まくりで圧勝して決勝一番乗り。それでもレース後は表情が晴れない。準決で後続の2人を引き離した仕掛けを振り返り「打鐘過ぎにペースが緩み、そこで動くべきでした。最終ホームからでもまくれるだろうと思って。自分だけ届く。やってはいけない走り」と猛省した。

結果的に北日本からただ1人の決勝進出になり、渡辺航平が池野健太マークを表明したため単騎戦になった。「単騎で優勝(21年4月名古屋)があるんです。決勝はそのイメージで」。前回平塚は準Vだったが、優勝と勘違いしてガッツポーズしてしまった。その汚名返上や、北日本エースとしての自覚を胸に、果敢に踏み出していく。