増茂るるこ(30=東京)が、ようやく不振を脱出した。

低迷の原因はメンタルだ。目指すものが不明瞭になり、全くやる気が出なかった。「正直、選手を辞めたいと思った時期もありました。そういう人間と、これから頑張ろうと思っている人間では、それは差が出ますよね」。

競走得点はみるみる下がっていったが、転落に歯止めをかけてくれたのは、師匠(佐久間仙行=17年1月引退)だった。「何を目指すとかではなく、仕事として頑張ればいいじゃないか」。この言葉が胸に刺さり、気持ちが楽になれた。

ガールズ予1・1Rは、力が飛び抜けた存在はいない。「ちょっとずつ前前に踏めるようになってきた。徹底先行がいないから、車番も気になりませんね」。今の増茂を点数通りの脚力と思うと、痛い目に遭いそうだ。