61期生で、デビュー36年目を迎えた斎藤明(56=北海道)が元気だ。

チャレンジ予選3Rは鈴木裕斗が逃げ切った。斎藤は番手で、駒井大輔のイン粘りや吉橋秀城のまくりを阻んで2着。「俺、頑張ったよ」と満足した様子でレースを振り返り「このバンクでリベンジしたかったから。松戸は2月に落車し、左鎖骨や肋骨(ろっこつ)を骨折して以来だったから」とやる気の源を明かした。

ふとした時に、98人から16人まで減った同期の存在が気になる。「神山雄一郎があと1勝で900勝なんだよな、すげえ。同期はみんな、神山の頑張っている姿に刺激をもらっている。今でも年賀状をくれたりさ、いい男だよ」。今は神山とクラスは違えど、誇り高く戦う姿勢は同じ。準決も泥くさく走る気持ちだ。