スランプにあえいでいた石塚輪太郎(25=和歌山)が無我夢中で準決切符をもぎ取った。

2予8Rは、打鐘からライン2車で果敢に先行。岩本俊介にはまくられたが、東口善朋の援護もあって2着に逃げ粘ると、「必死すぎて周りの状況は分からなかった。とにかく逃げてどこまで粘れるかの勝負をしようと思っていました」と、安堵(あんど)した。

大会前はS1班の点数を取れるかのボーダー上にいたが、準決に勝ち上がったことで貯金は出来た。

「これで伸び伸び走れますね。もう1回集中し直して、決勝に進めるように頑張ります」。

勝利への欲求が出てきたのは自信の表れ。準決のダークホースとなりそうだ。